こんにちは。shunです。
今回は「ベーシストはあまり使わないエフェクター」についてお話しします。
ギタリストに比べると、ベーシストはエフェクターを少なく使う傾向がありますよね。
もちろん、音作りやジャンルによって必要なものは変わりますが、「実際ほとんど使わない」「使っても効果が薄い」と感じるエフェクターも存在します。
この記事では、そんな“ベーシストには不向きなエフェクター”をいくつか紹介していきます。
オーバードライブやディストーションの「過度な」使用
歪み系エフェクターは、ベースでもよく使われます。
しかし、ギターのように深く歪ませるのはNG。
低音の輪郭が消え、バンド全体のサウンドがぼやけてしまいます。
ベースはリズムと土台を支える楽器。
音が潰れてしまうと、バスドラとの一体感も失われます。
歪みを使うなら、軽いオーバードライブ程度にとどめ、低域を残す工夫が大切です。
コーラスやフランジャーなどのモジュレーション系
80年代のフュージョンやAORではよく使われましたが、現代のロックやポップスでは出番が少ないです。
特にフランジャーやフェイザーは、音が渦を巻くように揺れるため、リズムの安定感が損なわれやすいのが難点。
一方で、コーラスはバラードやアンビエント系の曲で“浮遊感”を出すには有効。
ただし常用するものではなく、アクセント的な使い方がメインです。
ワウペダル(オートワウ含む)
ギタリストの代名詞とも言えるワウペダル。
しかしベースでは使いどころが難しいエフェクターです。
周波数帯が低いため、ワウのうねりが聴き取りづらく、抜けの悪いサウンドになりがち。
ファンク系のベーシストで一部人気はありますが、
多くのジャンルでは効果が薄く、使わない人がほとんどです。
トレモロ・ビブラート
音量を周期的に変化させるトレモロや、音程を揺らすビブラート系エフェクト。
これらはサステインのあるギターやシンセ向きで、
アタック重視のベースにはやや不向きです。
特にトレモロは、ベースの“芯”がブレて聞こえることが多く、
バンドのリズム全体を不安定にしてしまうことがあります。
リバーブやディレイ
意外かもしれませんが、リバーブやディレイもベースでは控えめが基本です。
低音はリバーブが強いと濁りやすく、輪郭が消えてしまうため、ミックス全体を曇らせる原因になります。
ライブでホール感を出したいときは、リバーブを“極薄”にかける程度がちょうど良いです。
スタジオや録音では、必要に応じてミキサー側で調整することをおすすめします。
まとめ
ベースにとって一番大切なのは「グルーヴと輪郭」です。
エフェクターで音を加工しすぎると、その魅力を失ってしまうこともあります。
もちろん、実験的なサウンドを追求するのは楽しいですが、
まずは“素の音”をしっかり作り込むことがベーシストとしての基礎です。
最後にもう一度まとめると、ベーシストがあまり使わないエフェクターは以下の通りです。
- 強すぎるディストーション
- フランジャーやフェイザー
- ワウペダル
- トレモロ・ビブラート
- 深いリバーブ・ディレイ
エフェクターを減らすことで、あなたのベースラインがより明確に、力強く響くはずです。

コメント