こんにちは。shunです。
野外フェスやイベントなどでベーシストとしてステージに立つと、避けて通れないのが天候の問題。特に「雨」の中でのライブは、機材にとって過酷な環境です。
今回は、雨天の野外ライブに備えたベースのメンテナンスと対策について詳しく解説します。
雨がベースに与えるダメージ
雨はベース本体や電子パーツにとって大敵です。
特に注意すべきは以下の3点です。
- 木部の膨張や反り
ベースのボディやネックは木材で作られているため、湿気を吸うと膨張し、ネックが反ったりフレットが浮いたりすることがあります。 - 電装系への水分侵入
ジャックやピックアップ、コントロールノブ内部への水分はショートやノイズの原因になります。 - 弦のサビや劣化
雨や湿気によって弦が急速に錆び、音の立ち上がりやサスティンが悪化します。
雨天ライブ前の準備とメンテナンス
① 防水・保護対策
ライブ前には楽器を水から守る準備が不可欠です。
- 楽器用の防水ケースやレインカバーを用意する
- ペダルボードやアンプもビニールで覆う
- ケーブルの接続部に防水テープ(絶縁テープ)を軽く巻く
また、リハーサル時に水滴がかかりそうな位置なら、ステージ上の立ち位置を調整しておくのも効果的です。
② 弦の交換とオイルケア
湿気対策として、ライブ前には新しい弦に交換しておくことをおすすめします。
弦交換後には、フィンガーイーズやレモンオイルで軽く拭き上げると、表面に薄い保護膜ができ、水分を弾きやすくなります。
ネックや指板にも乾燥剤代わりのオイルを軽く塗ることで、木材の吸湿を防げます。
③ 電装系のチェック
ライブ前に以下の点を確認しておきましょう。
- ジャック部分が緩んでいないか
- ピックアップ内にホコリや汚れが溜まっていないか
- ケーブルを抜き差しした際にガリノイズが出ないか
雨天では接触不良が悪化しやすいため、予備ケーブルや予備電池も準備しておくと安心です。
雨天ライブ後のメンテナンス
① すぐに乾拭きする
ライブ終了後は、まず全体を乾いたタオルで丁寧に拭くことが最優先です。
特にヘッド周り・ネック裏・ブリッジ周辺は水が溜まりやすいので要注意。
② 乾燥環境で一晩置く
すぐにケースにしまわず、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
ただし直射日光やドライヤーなどの強い熱は避け、ゆっくり乾かすのがポイントです。
③ オイル・クリーナーで仕上げ
乾いた後は、再度指板やボディをレモンオイルやポリッシュで保湿してあげましょう。
これにより木材が割れるのを防ぎ、艶も蘇ります。
④ 電装系の確認
翌日には必ず音出しチェックを行い、
- ノイズが出ないか
- ノブがスムーズに動くか
- チューニングが安定しているか
を確認します。異常があれば早めにリペアショップに相談しましょう。
まとめ:雨でも最高のプレイをするために
雨の野外ライブはベーシストにとって試練ですが、事前の準備とアフターケア次第でトラブルは防げます。
「濡らさない」「湿らせない」「早く乾かす」——この3つを意識して、万全のコンディションを維持しましょう。
ステージで最高の演奏を届けるためにも、あなたの愛機をしっかり守ってあげてください。

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