シオン

音楽

〜歌詞の意味〜

枯れゆく紫苑の渇きを、どうか癒して。
傷だらけの肩に、眠る羽根を授けよう。
あの日、見上げた空は いまも未完成のまま―
想いを置き去りにして、冷たく光る。


あなたは 遠い冬の陽炎
手を伸ばせば 風がさらってゆく
季節はめぐり 言葉を脱ぎ捨てても
わたしはまだ、生きようとする揺れる心 凍てつく指先
静かに、名前を呼ぶ


茜に染まる風のなか 紫苑だけが揺れている
「忘れない」そのひとことが 心の奥で脈を打つ
消えてゆく陽を追いながら
あなたの影を、胸に沈めた


いまもあなたの残響を聴く 遠い星の呼吸のように
無音の空へと 思いは還る


夢は 時に水面の幻
それでも胸を焦がし、
焼け跡のように 生きる理由を刻んだ
迷いながらも、寄り添いながらも言えなかった祈りが
胸の底で眠っている


夜明け前の群青に 紫苑が滲んでいる
あなたの面影は 風に融けずに
いまも、微かな光となる


胸を裂く痛みさえ わたしを形づくるものなら
抱きしめて 生きてゆく
消さない それでいい
過去も涙も 紫苑のように儚く


それでも――
わたしは、あなたを抱いて、生きてゆく。
あの紫苑のように。

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