
御岩神社〜御岩山
霊山に宿る、神々の息吹
2026年3月14日(土)|初登山
茨城県日立市の奥に鎮座する御岩神社。古来より「すべての神が宿る山」として知られるこの霊峰に、ついに足を踏み入れた。
朝9時、楼門をくぐる
朝の9時きっかりに参拝開始。冬の終わりと春の始まりが交わるこの時期、空気はひんやりと澄み渡りながらも、歩き始めればすぐに心地よい体温が上がってくる——登山にこれ以上ない条件だ。
まず目に飛び込んでくるのが、鮮やかな朱塗りの楼門。深い杉林を背景に、黒い屋根と力強い組木が威風堂々とそびえ立つ姿は、「ここは日常とは異なる場所だ」と全身に告げてくる。扁額に書かれた文字、下がる白い幕と三つ巴の神紋——すべてが古来の祈りを今に伝えている。
鳥居をくぐった瞬間から、空気が変わった気がした。古い杉の香り、鳥の声、そして静けさ。
かびれ神社への参拝
御岩山への道中、忘れてはならないのが「かびれ神社」への立ち寄りだ。御岩山の中腹に位置するこの境内社は、山の神気がもっとも凝縮された場所ともいわれる。参道の両脇には苔むした石灯籠が並び、木漏れ日がゆらゆらと揺れていた。
初めての登山ということで足元に集中しながらも、参拝できる社を一つひとつ丁寧に巡った。御岩神社には「すべての神が宿る」という言葉の通り、188柱もの神々が祀られているという。神道・仏教・山岳信仰が混然と共存するこの場所の奥深さを、歩きながら肌で感じた。
御岩神社について
茨城県日立市に鎮座する御岩神社は、縄文時代からの祭祀遺跡が発見された茨城最古の霊場の一つ。御岩山(530m)の山頂付近には「かびれの高峰」と呼ばれる磐座があり、宇宙飛行士が「地球上で一番光っている場所」と語ったとして話題になったこともある。
初めての山頂——達成感という名の御利益
「初登山」というフレッシュな緊張感を抱えながら歩いた御岩山のルート。岩場もあり、決して易しいコースではないが、それがかえって楽しかった。足元を確かめながら一歩一歩進むうちに、余計な雑念がすっかり消えていく。これが登山の醍醐味なのか、と実感した瞬間だった。
山頂からの眺めは、苦労して登った者だけが受け取れるご褒美だ。霞む山々と広がる空——神々しいという言葉がこれほど似合う景色もそうはないだろう。
下山後は「まんぷく食堂」で大満足
山を下りると、体は正直なもので猛烈な空腹感に襲われた。そこで立ち寄ったのが「まんぷく食堂」。その名前の通り、たっぷりと腹を満たすことができた。登山後の食事はなぜあれほどおいしいのか——体が正しく疲れている証拠だと思う。
心も体もすっかり満たされて、この日の冒険は幕を閉じた。御岩神社は「一度来たら、また呼ばれる」と言われることがある。この感覚、なんとなくわかる気がした。

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